タシュケント 鉄道博物館 2022 ウズベキスタン国鉄

 

行った日: 06 Apr 2022

 

 

鉄道技術博物館 タシュケント(タシケント)

 

タシュケント駅前にある鉄道博物館に行ってきた。

ソ連時代のSLや機関車が静態保存されている。

運が良いと、行楽用列車 (Attraction train) のTU7が走る。僕の時は丁度幼稚園の遠足の一団がやってきてTU7が走るシーンを見ることが出来た。

 

TEMIR YO’L TEXNIKASI MUZEYI テミルヨル テフニカシ ムゼイ 鉄道技術博物館

テミルヨルはウズベク語で「鉄道」。

 

 

動く車両 ТУ7А

 

入り口からすぐTU7Aとファンシーな客車がある。

運転室には2人の機関士がおり今日は走るのか聞いたところ、this is excursion train. とだけ言った。この小さな鉄道ですらちゃんと2名機関士体制なのはすごい。

 

しばらくすると幼稚園児の団体が到着し、TU7のエンジンがかかった。

 

乗るキッズ

 

ТУ7А 3143 TU7A 3143

ロシアの760mmのナローゲージでおなじみのTU7A、子供だましでなくナロー用の機関車なのが良い。

 

はしゃぐキッズ

 

 

新緑の中を往く。

 

値段は分からないが金を積めばあなた専用に走ってくれるかもしれない。

 

 

 

静態保存車両

 

蒸気、電気、ディーゼル機関車と電車は合計36両展示してある。そのほかに多少のゲテモノと客車もある

36両は多いため、一部を紹介する。

 

 

有料敷地外

 

Кч4 228

 

チェコスロバキア シコダ製 1949年

600mm のナロー 最高速度35km/h 遅すぎない?

 

有料内

以下は有料敷地内

 

ТГМ23

 

ТГМ23 1654

ロット式 ディーゼル 

ロット式ディーゼルが見たい人はブルガリアのプロヴディフPlovdiv かスタラザゴーラStara Zagoraで現役で走っているのが見れるぞ。

 

 

蒸気機関車 Эр772-89

 

Эр772-89

やはり博物館で見るなら蒸気機関車だろう。ソビエトスター付き。

博物館内には蒸気機関車が合計12両展示している。

 

VL60

 

ВЛ60к 157

ウズベクでまだバリバリの現役のVL60がもう過去の産物みたいな顔で展示してある。

 

蒸気機関車はすべて黒だが、ディーゼル機関車と電気機関車は殆ど緑色で塗ってある。

 

ВЛ22M

世界的有名デッキ付き機関車VL22m

チェリャビンスク州で見れる。

博物館に展示されている車両を、現役で走っているカット持ってるの気持ちいイイイイ(性格悪)

博物館記事で言うのもなんですけどやっぱり走っててなんぼです。

 

ТЭ2 025 ハリコフ 1951年

ТЭ2  1948—1955年に528両製造された。

ТЭ2 — Википедия

 

ТЭП10 126 ハリコフ 1964年

ТЭП10 はレアキャラな旅客牽引機関車だ。1961-1968 に合計 335 両製造された。

ТЭП10 — Википедия

上のリンク先に2005年に撮影されたゴーリキー鉄道で現役時の相当Vな写真がある。閲覧推奨。

 

ТЭ3 6106, 右は Эу705-74 (蒸気)

 

ТЭ3 をまだ現役で撮りたい人は諦めないでください。ヤマロ・ネネツ自治管区で見れます。

博物館車両現役有写真気持良〜

 

 

ТЭП60 1081  Коломенский 1982年 コロメンスキイ(コロムナ)

TEP60は、1960-1985 年に1357両製造された。

ТЭП60 — Википедия

現役でどこか走ってないかしらと思ったが、wikipediaによると2006年ごろのリトアニアでは走っていた写真が出ている。また、2009年頃までロストフで走っていたとの記載はある。まぁ無理だろうな…

 

ЛВ 0487 (蒸気) Ворошиловградский завод(どこだそれ) 1956年

やっぱソ連スター蒸気!

 

 

一覧

 

以下赤文字は上に写真あり

●門の外

Кч4 228 (ナロー蒸気)

●南側の列

Су250-94 (蒸気) 運転室内入れる
9П649 (蒸気)
ТГК2 2245 (スイッチャー)
ТГМ23 1654(ディーゼル ロット式)
Ед2371(蒸気)
ТГМ 1681(ディーゼル ロット式)
Эм732-35(蒸気)
ТГМ3 1156(ディーゼル)
Эр772-89(蒸気)
Да31 (ディーゼル)
ТЭ5200 (蒸気)
СОм17 2657 (蒸気) 1941年
ВЛ60к 157 (電機) ウズベキスタンでもまだ現役
ВЛ22м 374  (電機) チェリャビンスクでまだ現役
ЧМ33 4115 (ディーゼル)
ТЭ2 025 ハリコフ 1951年
ТЭ2 025 (上と2両1ユニット)

●東の壁側  一番奥の壁

ЭР2 1270 (エレクトリーチカ)
ゲテモノ
ゲテモノ
小さいゲテモノ
ТЭМ2 2858 (ディーゼル) 入替機でよく見る奴

●北側 列3

ТЭП10 126 ハリコフ 1964年
ゲテモノ ВПО 3000
Эу705-74 (蒸気)

●北側 列2

2ТЭ10Л 254 ルハンツク 1957
2ТЭ10Л 254(上の対ユニット)
ТЭ3 6106
ТЭ3 6106(上の対ユニット)
ТЭ? 1068 ザヴォードN-75 1948年 (どこだその工場)

●北側 列1

ТЭП60 1081 コロメンスキイ Коломенский 1982年
ФД20 2849 (蒸気)
ТЭП70 0008 (ディーゼル)
ЛВ 0487 (蒸気) Ворошиловградский завод(どこだそれ) 1956年
САЗ1880 (客車)
САЗ1989 (客車)
ПЗ6 0250 (蒸気) Коломенский завод 1956年

●中央 動態保存横

ナロー用の客車

●奥中央

TU7Aと客車

 

 

車両の解説が一切無い

 

車両の解説の看板は博物館にはつきものだが、無料で見れる屋外展示の1台(蒸気ナロー)にしか解説がない

有料展示内はポン置きされているだけだ。ある程度ソビエト関係の車両の前提知識があれば楽しめるが、車両形式が分からない場合は、おもしろ人形陳列館みたいな感覚だろう。

 

僕はソ連の蒸気機関車について全く分からないので、本当にただの鉄塊だった。

 

有料には説明がなく、無料のものには唯一説明があるのはツッコみたくなる。

 

入場料

 

外国人大人: 約220円 (20,000スム)

地元大人: 約66円 (6,000スム)

 

以前のトリップアドバイザーを見ると「入場料は、2015年9月時点で4,000スムでした」とあり、外人価格が出来てしまったようだ。

外人価格とはいえ220円と安価である。

 

 

車両の解説が無いとは言え、もう走っているのを見れない車両もある。駅からアクセスは良いし一度見物するのは良いと思う。

 

博物館レベルの車両を現役で見たいあなたへ

 

ВЛ22м-1959 南ウラルのデッキ付機関車 撮影記【ロシア】

 

ТЭ3 撮影 ヤマロ・ネネツ自治管区 鉄道 ロシア

 

 

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